すずす

ロイドの要心無用のすずすのネタバレレビュー・内容・結末

ロイドの要心無用(1923年製作の映画)
4.4

このレビューはネタバレを含みます

ロイド眼鏡で有名なハロルド・ロイドの代表作。エキストラ出身の身体能力と映画的レトリックを合わせたビル登りは映画史上に燦然と輝く最高にドキドキハラハラ、大笑いの一篇です。

恋人ミルドレッドウィを田舎に残し、LAに出たハロルドが得た仕事はデパートの服飾フロアの生地販売員。叔母さまたちに揉みくちゃにされながら、安月給を貯めて、恋人にネックレスを送ります。
すると、突如、ハロルドの都会暮らしを心配したミルドレッドが百貨店に訪ねてきます。
百貨店の部長の個室を無断使用して、応対するうちに、上層部が派手な宣伝プランを探しているのを聴きつけます。
そこで同居人で、ビル登りが得意な友人ビルに、百貨店の壁を登らせる案を出します。
しかし、実施当日、ビルを追っていた警察官が見学に来たために、2階でスイッチすることを前提に、ハロルドが登りはじめますが、ビルは警官を振り切れません…
テニスのネット、鳩、ネズミ、犬、拳銃、時計、ロープなど、様々な困難が襲い掛かるも登り続けるハロルドは――

ゲームのドンキーコングを実写でやってみた!そんな感じの愉しさには、不変性に溢れ、笑わずにいられません。

YouTube 上にある、ロイド財団監修、ニューライン製作のデジタルマスターでの鑑賞。音楽も適度で、映像の質も最上級でした。
すずす

すずす