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アイアン・ジャイアントのccdfilmsのネタバレレビュー・内容・結末

アイアン・ジャイアント(1999年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

少年とロボットの友情を描く不朽の名作。
米ソ冷戦時代のアメリカの田舎町。そこで偶然出会う少年とロボット。最初は会話も出来ない状態から協力者を見つけ、地球での常識や居場所を確保したりと最初はペット感覚が目立つ。だがコミュニケーションを取るうちに保護対象から対等=友達と認識してゆく過程はテンポも良く優しさを感じる言葉ばかりで何度も見返したくなる。9歳の少年をして「彼は子どもだ」と言うセリフはなかなか今日日の大人にぐっとくる言葉ではないだろうか。
時代が時代だけに、鉄人の噂を聞きつけ政府のエージェントや軍隊まで出動するが、これをアイデア一つで躱してゆく様はアニメーションならではだなと納得の演出。と、さんざん丁寧に前ふりをするものだからラストの展開は涙なしでは観られない。徹底的に優しさ・友情・そして切なさで出来た世界観は制作者が子ども達に伝えたいテーマ性を強く感じる。
SF要素も少しあるが、アニメーション映画という事もあり老若男女にまずオススメできる一本と思う。余談だが、ジャイアントのモデルは天空の城ラピュタのロボット兵らしい。
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