オノタカノフ

ランダム・ハーツのオノタカノフのレビュー・感想・評価

ランダム・ハーツ(1999年製作の映画)
2.0
パートナーに不倫されたもの同士が恋に落ちるというお話。互いに最愛の人の死と裏切りを味わったからこそ惹かれ合うということもあるのかもしれない。異常な状況下で出会った男女は恋に落ちるとかなんとか「スピード」でキアヌ・リーヴスかサンドラ・ブロックが言ってなかったかな。ま、ともかくあり得ぬ話ではないのはいいにしても、困るのは、全然面白くないこと。

不倫されたのはお気の毒だが、あんな状況で恋に落ちるのは、非難はしないまでも、共感できるものでもない。道徳的にどうのこうのと言うつもりはないが、わかるわかるという気持ちも湧いてこない。おおっぴらにできる関係ではないが、道ならぬ秘めた恋とか背徳の関係とか言うほど大袈裟なものでもないので、展開にドキドキしたりもしない。

淡々と進む大人の恋愛のお話というのは、当事者でもない限り退屈なものだということを知るひとときであった。
オノタカノフ

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