義民伝兵衛と蝉時雨

マトリックス レボリューションズの義民伝兵衛と蝉時雨のレビュー・感想・評価

2.6
劇場公開時以来に鑑賞。2作目で盛大に広げた風呂敷の中身を回収すべく為の最終作。スケールを大きく広げた物語を回収する役割を担った主役はVFX。前作まででも過剰なほどに多用されていたVFXがジャンジャンバリバリ前作以上に増し増しなのだから視覚への攻撃力がエゲツない。そこら中でペカリまくっているのでお腹一杯を超えて流石に多少吐き気がした。フルメッキではないにしてもどの側面もCGで塗装されている様な正にゲームさながらの映像なので前作まででもやり過ぎだと思っていたVFXに胃もたれならぬ目もたれがした...。広げたストーリーの回収に終始徹しているような印象なので、逆に哲学的要素はこれまでの作品よりは薄め。帰着するところはやはり人道主義や人間讃歌といえるような内容で、テクノロジーの行き過ぎた発展への警鐘的内容を当時最先端のVFXを最大限に駆使して描いたという点がやはり興味深い。