chisato

マトリックス レボリューションズのchisatoのネタバレレビュー・内容・結末

4.0

このレビューはネタバレを含みます

一気見推奨。
シリーズ一気に見た方が楽しめるのと思います。
ストーリー忘れちゃいますし、怒濤の展開です。2年も3年も待たされたら「えええええ」ってなると思います。

3部はよりマトリックスと現実世界の対比が分かりやすいように思います。
マトリックスのなかのキャラたちは徹頭徹尾プログラム(目的、属性)を遵守していて分かりやすい。
それにより哲学的な、と言われる世界観が明確になっています。

サティというキャラクターが登場するのですが、サティの登場以降、不思議な気持ちになりました。

サティはプログラムです。
彼女を産み出した両親もプログラム。
しかし、両親はマトリックスに内包されるプログラムではありません。

マトリックスとは、映画の世界を支配するマシンの一部に過ぎず、サティの両親はマシンの別の部分に属していると考えられます。
彼らはトレインマンに頼んでサティをマトリックスに送り込みます。
つまり、サティの両親はマトリックスの管理を司るプログラムなのでしょう。

サティの登場により、それまでマトリックスとザイオンだけの対比だったのが、マトリックスとザイオンの戦争はあくまでマシンの一部の問題であるという広がりが出ました。

そしてネオにも変化が。マトリックスのなかでは超人的な力を発揮していましたが、なんとマトリックスの外でもマシンに対抗できるようになってしまいます。なんでだ!

ここまで来ると、マトリックスは仮想世界ですが、ザイオン等の世界も果たして現実なのか?という疑惑が出てきます。
だって1で、預言者の家にいた少年は言っているではありませんか。
「スプーンは曲がらない。そんなこと起こるわけない」

それに私たちが生きてる世界を演じるのがマトリックスで、私たちから見たらSFなのがザイオンで…
入れ子に次ぐ入れ子構造により、現実感が揺らぎます。

そんな混乱しているなか、ストーリーはさくさく進んでいきますので飽きない。
とても面白いシリーズでした!
chisato

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