このレビューはネタバレを含みます
午前10時の映画祭13
神と人間が交錯する神話の世界。神と交信できる神託者が幅を効かせる。ある者は、全てを告げないと責められ、ある者は力を邪に使い神の罰を受ける。ある者は、人と神の狭間に身を焦がし、その地位を捨てる。
ゼウスとヘラは人間をゲームの中に置き、賭けに興じる。推しが恋愛関係に堕ちると嫉妬の炎を燃やす。単に力があるかどうかの違いだけ。人はその御心に翻弄され、ヘラクレスは他のゲームに狩り出される。
預言者により、自分の運命を知ったペリアス王は、先延ばすために奸智を尽くす。運命の男は、無神論者であるがゆえに神に呼び出され、自分を試される。たまたまゼウスの機嫌もよく、事なきを得る。
ジェーソン、七人の侍の如く乗組員を選び、ヘラクレスも雇う。早々にヘラの5つの救済を使い切り、最大の危機、吠える岩では、神の加護を投げ捨て、自力を試すがゆえに、神の助けがある矛盾。人魚男の神は力持ち。
お目付役は、主人公を出し抜こうと金の羊革を狙うが六首のオロチに返り討ち。ジェーソンは急所を外さず、見事にゲット。コルキス王は、オロチの屍から取った歯で骸骨軍団を作り、羊革の奪還を目指す。
骸骨軍団、仲間の2人を殺すが、ジェーソンは海へ飛び込み、水は苦手らしく骸骨は水没する。王がいうほど最強でもない。
ヘラはゼウスに勝利宣言するが、彼は一時の休憩と。ジェーソンの冒険はまだまだ続く。初めから終わりまで、アクションの連続、見事な活動写真という感じ。
巨人に怪鳥、六首竜に骸骨軍団、人の動きとコマ撮りの魔物の合成は手が込んでいる。一番の迫力は、吠える岩の崩れるシーン、迫力満点。ファンタジー映画の原点か。
話の突っ込み所はさておき、楽しめる映画でした。