Yuto

エイリアン4のYutoのレビュー・感想・評価

エイリアン4(1997年製作の映画)
3.7
「エイリアン」シリーズ 4作目

監督は『アメリ』などで知られるフランス人映画監督、ジャン=ピエール・ジュネ


前作でリプリーは死亡したが、刑務所に残されていた彼女の血液からクローンを作り出し、「リプリー8号」として復活を遂げた。
と言っても、キャラクター設定はオリジナルのリプリーとは大幅に異なっており(そもそも「人間」とすら言えない身体的特徴を有している)、事実上の2代目ヒロインとも言える。


映画としてはアラも多いけど、個人的にはかなり満足な作品でした。

本作はホラー映画と言うよりは、パニック映画の方向性で制作されています。流石に4作目なので、エイリアンたちも「得体の知れない化け物」と言うより、単に「凶悪なクリーチャー」として描かれている印象です。故にこれまで以上にエイリアンを丁寧に映したカットが多く、ハイクオリティのSFXを存分に堪能できます。

本作の大きな特徴として、シリーズで初めて水中を泳ぐエイリアンの姿が描かれます。当然CGですが、1997年の映画であることを考えれば、そのクオリティは非常に高いと言えるでしょう。普通に凄かったです。

また、シリーズで最もゴア描写が強烈な点も本作の特徴の一つです。これまでエイリアンが人間を殺害する明確な描写はほとんどありませんでしたが、本作では刺激的なシーンが数多くあります。非常に見応えのある映像でしたね。


総評としては、あまりに偉大な1作目と2作目には遠く及びませんが、暗いだけで面白みの無い3作目よりは遥かに楽しめるSFパニック映画だったと思います。視覚的には4作品中トップと言っても過言ではないでしょう。
シガニー・ウィーバーは本作を以てシリーズを引退しましたが、クローンとして登場した新たなリプリーも良かったです。

2024年11本目
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