囚人13号

ドッグヴィルの囚人13号のレビュー・感想・評価

ドッグヴィル(2003年製作の映画)
3.5
「バカには見えない家」みたいな観客を舐め腐ったアイデアは面白いんだけど流石に長すぎるよな…。改めてトリアーは傑作を撮るのに再見したくならない稀有な作家と確信。

逃亡者を匿う親切な町という包茎を割礼してみると監禁/強姦の巨根亀頭が牙を剥く尊厳破壊系エロ同人誌。結局は二段構造とあのエンディングを撮りたいだけなんだろうけども。

かなり神話めいた部分もあり、歪曲された民主主義と監視社会、禁忌への侵入者みたいな部分はそれでも遊戯にすぎないのでは。
『プレイタイム』との関連性も見出せるが露出世界が悉く見過ごされていくタチの性的不能な文明社会に対し、寧ろトリアーは原始時代とすら思う。登場人物漏れなく全員クズで笑った。
囚人13号

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