ウォーターライブラリー

みかへりの塔のウォーターライブラリーのレビュー・感想・評価

みかへりの塔(1941年製作の映画)
3.6
時局がら、どうしても社会奉仕の面が強く出ていて、今から見ればたいへん鬱陶しい。特に掘削作業のシークエンスなど、足、顔、農具のアップを次々と切り替えていて、気合が入った描写がなされているのがわかる。

でも、二人のガキンチョが水田にひとしきり石を投げてから逃げ出そうとして鐘の音が鳴って引き返すショットの、前景に水辺があり後景に山間がある画面が農地ののどかさを表現していて、すごく綺麗だったのが良かった。

あと太平洋戦争の節制の影響か、伴奏音楽や効果音が貧しい点が気になった。