・ジャンル
スラッシャー/ホラー/ダークファンタジー
・あらすじ
精神病院の閉鎖病棟を襲った悪夢の殺人鬼フレディによる惨劇から生還したクリステン
しかし退院した今も尚、彼女は度々悪夢に襲われていた
その度、自らの力で元患者仲間の同級生であるジョーイとキンケイドを自分の夢へと呼び込んでいたがそこにフレディの姿はなかった
彼が復活し再び彼らを襲うまでは…
やがて3人は殺され、残された夢を操る力を持つクリステンの親友アリスは彼女の話が事実であるとまざまざと思い知らされていく
死んだクリステンの能力が宿った事から無関係の友人達を巻き込んでしまうアリス
彼女は死んでいった友人の魂を解放すべくフレディとの対決を決意するが…
・感想
夢に巣食う殺人鬼フレディ・クルーガーを描いた「エルム街の悪夢」シリーズ4作目
今作では前作の主人公クリステンの親友で夢を操る少女アリスが主人公となっている
世界観としては前作に近いスケール感の演出とストーリー
そこに加えて明晰夢的な要素が若干入ってきたという感じ
なので変わらず良くも悪くもポップコーンムービー的な印象で内容としては2作目までに比べると大分薄かった
あとは時代なんだろうけど洋画あるあるのデタラメな日本要素がちょっとね…w
忍者、空手、カンフー等がごちゃ混ぜになったアリスの兄リックの戦闘術が何とも言えないw
ただ良かった部分はそれなりにあった
フレディがより饒舌になり声の加工も弱くされた事でキャラクターとしての魅力が増強
そして何よりキル数が増えたのとボディホラー風味のある不快描写がちょくちょく入ってきたり夢がループしたりと演出は結構好き
アリスの友人デビーが腕をもぎ取られゴキブリ化されたり、フレディ自身が殺してきた人々の腕に侵食されて破壊されたりというシーン達はなかなかに気持ち悪くてイイ
元来の心象風景や思春期、性という物を軸とした恐怖を犠牲にした代わりにフレディが嫌なジョークを飛ばしたりキモい描写が増えたのは個人的に悪くない変化かな
本来は「ヘルレイザー」シリーズや「ハロウィン」シリーズの様に恐怖と美学を追求して欲しい部分もあったけどこれはこれで嫌いじゃない
今後どんな塩梅になっていくのかが楽しみ