Melko

カンフーハッスルのMelkoのレビュー・感想・評価

カンフーハッスル(2004年製作の映画)
3.8
「息子が生きていれば、彼ぐらいの歳ね」

今日はなんだかアクション映画見たい気分!続けてコチラ!
これぞカンフー!ありがとう、明日からまた頑張れそうです🙏

少林サッカーを劇場で見て、これはレンタルされてすぐ鑑賞して、アクションの突き抜けギャグ加減とお話のあまりの荒唐無稽ぶりに「なんじゃこりゃ…」状態でパッとしない印象だった。
あれから19年……なんだか感慨深い。
話の中身をほとんど覚えてなくて新鮮な気持ちで見れた。

チャウ・シンチー印の天下一武道会カンフー、んなアホな!飛び技の数々は、
琴を弾いた振動で攻撃(マクロスか笑)、超音波ボイスは巨大な鐘で拡声、ゴムゴムの柔拳などなど、主人公以外が大奮闘
ヘッポコ主人公もラスト20分、大覚醒してからは正統派ワイヤーアクションカンフーで応戦。くぅ〜っ、これこれ!
しっかりこってりカンフー見せてくれつつ、
お話もなかなかコテコテだけど泣かせるやんかぁ〜
正義感は強かったのに負け犬になってしまった主人公、聾唖の女の子(八千草薫と北川景子を足して割ったような顔)とのロマンスは、BGMもコッテコテ。女の子は戦いには一切絡まないから泣く程の場面でもないんだけど、この女の子との絆が、「負け犬から這い上がるには、同情心を捨てて姑息に強く生きること」とすっかり捻くれてしまった主人公にかつての自分を思い出させ、激弱だったサナギから最強の蝶へと進化させる1役を担うばかりではなく、ラストの場面もちゃんと忘れず帰結させてあげてるのがなんか嬉しかった。おまけに幼い頃の2人が笑い合って終わるなんて。歳を重ねたからか、コテコテが響きます。。

ギャグが過ぎる戦闘シーンやラストの決定打や、最強の達人たちの犬死に感、達人のオネエキャラとか、しつこい半ケツとかギャングの脱力ダンスとか、昔の自分が気になってしかも不快だった点、なんか今回は別にそんなに気にならなかったなぁ。
「あぁ、これは監督のこだわり(どうしても入れたい)ポイントなのね」とおおらかに受け止められた。

シャイニングオマージュ場面は分かったんだけど、黒スーツのギャング大量発生はマトリックス?他にも細かいシーンで有名映画のオマージュシーンありそうだよなぁ。
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