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奇傑ゾロのzoeのレビュー・感想・評価

奇傑ゾロ(1920年製作の映画)
3.8
🎍謹賀新年🎍
あけましておめでとうございます。
今年もどうぞよろしくお願いします。
2022年こそは一度でもいいから映画館で映画鑑賞がしたいです。

※こちらは2021年に鑑賞した作品です。いつまで経ってもレビュー投稿が映画を観るスピードに追いつかず…すいません💦

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サイレントの長編映画を観るのは初めてでした。それと同時に活弁入りの映画を観るのも初めてで、“活弁”というのがどんなものなのかやっと知ることができて嬉しかったです。

まさに弱者の味方、正義のヒーローの物語。とても分かりやすいお話なので子供から大人まで楽しめるんじゃないかなと思いました。

ゾロ(ドン・ディエゴ・ヴェガ)が本当に素敵なキャラクター。愉快なことが好きだけどロマンチストな一面もあって、その上恐れに負けることなく他人のためを思って正義を貫く真のヒーロー。こんな人現実にはなかなか居ない…笑

自信満々でゾロを仕留めてやると大きな態度を取っていた軍曹がゾロに振り回される様子が可笑しくてついつい笑ってしまいます。

「剣の舞」の軽快なリズムと共に追っ手から逃げるゾロの華麗なる身のこなしは観ていて全く飽きない。追いかけても追いかけてもゾロに指一本も届かない追っ手の姿はなんとも滑稽でした。

ゾロという名の付く剣術使いは様々な映画やアニメに登場しますが、これが始まりなんですね。

弁士は澤登翠さん。一人で沢山の登場人物を演じ分けていて、その技術の高さに圧倒されました。特にゾロとドン・ディエゴ・ヴェガの演じ分けは素晴らしいものでした。ゾロのときはしっかりと勇敢さや物怖じしない強さが伝わってきて、ディエゴ・ヴェガのときは頼りなく事なかれ主義的な感じが伝わってくる。

ちなみに、この作品は現在パブリックドメインとなっているのでYouTubeでも観れます。鑑賞後に少し観てみたら、画質はYouTubeのほうが良かったです。
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