Jun

ヱヴァンゲリヲン新劇場版:QのJunのレビュー・感想・評価

3.0
評価するのが難しい新シリーズ3作目。

最終作への布石と見れば色々な要素が後に活きてくるのかもしれないし、これはもう最後まで観てみないことには何とも言い難い。(記している現在2/2、公開日程は未定)

不自然に思えるほど主要人物以外姿を現さないので、内輪揉めなどと揶揄されるのも無理はない。不意に提示されたディストピアな景色を観客は主人公であるシンジの目を通して追体験するわけだが、余りにも空虚であり、激しく美しいアクションシーンを目にしてもカタルシスは得られない。意図的とも捉えることができる説明不足、キャラクターの行動原理の不在は、そのままシンジが眠っていたとされる空白の14年間に帰結する。

大きな穴がぽっかりと空いた後に描き込まれるものにこそ、真価を問われるべきだと思う。
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