ホロウミ

ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Qのホロウミのレビュー・感想・評価

3.1
感情をぶつけるだけじゃなくてシンジに経緯を説明したれよ、の気持ち
前半はずっとイライラしたし価値観合わねーって思ってた
(観客に説明不足なのはいいけどシンジに説明不足なのがイライラするという意味です。説明的な映画がいいという意図はありません)

職人やオタクあるある「あえて説明しない」ってあるよな
動機は既得権益の保護、自分が苦労して得た知識や技能を簡単に習得され価値が相対的に下がることへの損失回避の心理だろうか
「説明する意味がない」「理解できないのが悪い」というのが建前だが、いつしか自ら本気で信じるようになり、集団に波及して教義化する
技術や競争にひた走る人たちが陥りがちな罠に思える
そういったものを浴びた気分になった

あと原罪的な思想も納得できない(今後棄却されるんだろうか)
緊急避難とか正当防衛とか情状酌量とか善意の第三者とか取消権とか免責規定とかあるじゃんか
運用はともかく、法の理念って美しいよな

まあ面白いけどね