公開当時誰もが思ったであろう…
「どうしてこうなった…」と。
そしてボクも初めて観たとき思った…
「なぜこうなった…」と。
ただボクはこの展開嫌いじゃない。
むしろ好きとまで言えるかもしれない。
いや、これこそエヴァだ。
これでこそエヴァなんだ。
期待を裏切られた…?
いや、むしろ「期待を裏切らなかった」といっても過言ではない。
視聴者を完全に無視し、ほったらかし、置いてけぼりにし、とてもじゃないけど理解出来ないような内容で、大いに考えさせられ、逆に何度も観たくなり、どこまでも探求したくなるこの感覚…これでこそ…「ヱヴァンゲリヲン」なんだ!
ボクはTVシリーズを初めて観た後、最終回にあたる劇場版『Air/まごころを、君に』を観て度肝抜かれました。全編通してとんでもない映画でしたが、特にオチが個人的にはこれ以上にないぐらい神がかっていて衝撃的でした。
そう、あれです。
「…きもちわるい」(終劇)です。
なぜそんなにもそのオチに虜になったのか…簡単に言うと、「めちゃくちゃ考えさせられる」からです。
疑問が山ほど残ってる、正直いってわけのわからないラスト…でもめちゃくちゃ深い、そして面白い、だから考えたくなるんです、調べたくなるんです。
このシリーズに正解なんてないんです、というかいらないんです。
謎めいたまま終わってほしい!
ただのハッピーエンドなんて嫌だ!
そうとまで思います!
ボクはハッピーエンドが大好きだし、バッドエンドは好きじゃないです。
でもエヴァのような謎めいた終わり方は大好物です。
しかし、エヴァの場合は内容が深くて面白いからこそ謎めいた終わり方を求めるんであって、普通の作品にはそんなこと求めません。
考え、調べる価値があるからこそこの謎の終わり方が好きなんです!
エヴァを探求し続けると本当にキリがありません、だから面白いんです。
そして今作はその謎めいた終わり方の過程であるんだろうよ!
『シン・エヴァンゲリオン』がどこまで意味不明なのか、不安でもありますがとても楽しみです。
それにしてもやってることが半分ぐらい意味わからないのにこんなに面白いって素晴らしい。
やっと出てきたカヲルくんはオトコまでも虜にしてしまうくらい「イケメン」。
アニメ界の革命的キャラです。
そして復活したアスカのプラグスーツの修正痕。そこに旧劇との繋がりを感じるってのも面白いですよね。
「いきなさいシンジくん!誰のためでもない、自分のために!」と言ってたくせに超絶塩対応なミサトさん。
葛藤するクローン。
みんなに無視し続けられるシンジ。
相変わらず心理描写もえげつないです。
いや〜なんだか久しぶりに観たらまたいろいろと考えさせられました。
さぁ…シンエヴァ…期待しておりますよ、庵野監督。