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贖罪のFHTのレビュー・感想・評価

贖罪(2012年製作の映画)
4.2
湊かなえ&黒沢清のタッグが見事にハマった作品と言える。

300分の超大作ドラマなのに湿度100パーセント。ずっとずっと重たい作品。


東京から田舎へ越してきたエミリちゃん一家に悲劇が起こる。

エミリちゃんと仲良くなった4人の友人が学校のグラウンドで遊んでいると、知らない人に「換気扇を直す手伝いをして欲しい」と子供達に声をかける。
知らない人は「君でいいや」とエミリを指差し誘う。
エミリは「私がお願いされたから行ってくる」といい知らない人に付いて行ってしまう。

そしてしばらくしても帰ってこないので、2人が行った先に近づいてみると、エミリは血を流し虐待され殺されていた。

エミリの母はエミリの誕生日にその4人の友人を招きこう言う。
「私はあんた達を絶対許さない。なんとしてでも犯人を見つけなさい」
「私が納得いくような償いをしなさい」
「それが完了するまでは私はあんた達の事を一分一秒たりとも忘れない」
子供達が背負わされた未来。


それから15年後の話がメインストーリーになっていく。ここが面白い。

それぞれの15年後。この4人が大人になった今、明かされる真実やそれぞれが抱える闇がオープンになっていく。そしてエミリを殺した犯人がだんだん見えてくる。


友人達のストーリーはかなり細かく作られていて見応えがあったが、ラストエミリの母主軸の話になると少し展開が窮屈でちょっと詰めの甘さを感じた。


豪華実力派俳優ばかりで申し分ない演技力。
しかし小泉今日子の存在感が圧倒的に際立っていた。

いやいや、こわやこわや。。
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