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トリハダ 劇場版の消費者のレビュー・感想・評価

トリハダ 劇場版(2012年製作の映画)
3.4
・ジャンル
ホラー/オムニバス

・あらすじ
一人暮らしのOL 高林ひかりはある日、部屋の窓に無数の手形が着いている事に気付く
出勤すれば同僚、美香の代理としてクレーマーの被害に遭い続け上司で既婚者の恋人、建二の態度も煮え切らない
救いの無い日常を過ごす中、彼女はクレーマーの正体が隣人女性である事に気付き…
本作はひかりの様に奇妙な出来事に遭遇した人々を描いたオムニバス作品である

・感想
心霊、オカルト、ジャンプスケア等を排除した世界観で人気のホラードラマシリーズ「トリハダ」の劇場版一作目
2つの姉妹番組を経て公開された今作はオリジナルを踏襲しプロローグの主人公を谷村美月が続投、各エピソードのキャストにも過去作に出演した役者陣が集結している

劇場版という事でオリジナルのドラマシリーズとどう差別化されているされ、どこが踏襲されているのかと楽しみに鑑賞
しかし実際はほぼドラマシリーズと世界観や演出は変わりなく、シリーズ屈指の有名キャラである赤い服の女が再登場する事からも分かる様に既発エピソードを焼き直した様な内容の物も目立った

そんな中でも個人的に好きだったのは
プロローグ〜第六話「誘惑と疑念の葛藤と脅迫」、赤い服の女が登場する第二話「異常な愛情と執念の6日間」、の2つ
中でもプロローグ〜第六話は人の業の深さを煮詰めた様な展開と結末が印象的で“後味の悪いサスペンス”を謳った姉妹番組「ドクロゲキ」1作目の色も感じた
第二話に関しては「トリハダ5」のソレと大差ないと言えば無いんだけど追い込み方がより悪質なのが魅力的
噂には聞いていたけど風呂場のシーンはやり過ぎで最早笑えてしまうほどw

シリーズで残されたのはこれで劇場版2作目のみ
そちらではドラマシリーズを踏襲しつつもより踏み込んだ新しい厭さが味わえると良いなぁ
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