電気羊

11.25 自決の日 三島由紀夫と若者たちの電気羊のレビュー・感想・評価

3.6
1970年代の日本は、ベトナム戦争、共産主義等、海外からの思想や権力に翻弄されていた。
日米安保条約の不平等さに憤った三島由紀夫は、日本自治権回復を目指し侍として生きることを決意し、自衛隊を巻き込むため志を同じくする学生たちと盾の会を結成する。

だが、日本自治権回復という目的を目指す盾の会の主要メンバーにも、結婚、就職という実生活に直面し脱会してしまう。

三島由紀夫は、日本赤軍が日本航空機乗っ取りを成功させたことに、後塵を拝した思い焦りを募らせる。
そしてついに、アメリカ追従の政府に対し、あくまで自衛隊に蜂起によるクーデターを目論み自衛隊総監を人質に捕り、市谷駐屯基地で自衛隊による憲法改正クーデターのアジテーションを行う。
だが、アジテーションは失敗。三島由紀夫は切腹と介錯人による斬首という壮絶な最期を遂げたのであった。

三島由紀夫は、生は美しく、死も美しいと唱えた。
確かに生と死は表裏一体であるが、死んだらお終いなんだよな。
生きてさえいれば再起の機会はいくらでもあるんだよ。

それにどうせ死ぬなら切腹よりも美少女の膝枕で死にたいぜ。
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