にっきい

マルドゥック・スクランブル 排気のにっきいのネタバレレビュー・内容・結末

3.2

このレビューはネタバレを含みます

夜はエログロナンセンスをネタバレで。
夜にっきい始めました。

『マルドゥック•スクランブル』完結編。
何にでもターンできる超兵器ウフコックと、誰からも必要とされてこなかった少女バロットの愛の結末。

前半は前作の続きでカジノでの勝負。
前作で勝負に勝つ事で目立ち、カジノの用心棒アシュレイと勝負する事になる。
用心棒と言っても殴り合うのではなく、ギャンブルでの勝負。
ベル•ウィング曰く「アシュレイの運は決して左には回らない」
全てのカードを完全に支配し、自分の作りたい手を作れるアシュレイに勝つ事が出来るのか?

いやー、凄い緊張感のある勝負でした。
ただカジノでのブラックジャックのルールを知らないから、勝敗が分かりづらい。
それでもヒシヒシと伝わってくる緊迫感。

アシュレイに成す術もなく敗北しかけてたところで、ベル•ウィングが「どんな時でも女らしくある事」とアドバイスをくれる。
そこからアシュレイの支配出来ないカードが徐々に増えていく。
いつしかアシュレイまでがバロットに魅了されてしまう。

バロットたちの目的はカジノに損害を与える事ではなく、超高額チップに隠されたデータを盗み出す事。
目的を果たしたバロットたちはオーナーとの勝負に(わざと)負けてチップを使い果たし(返して)、カジノを去る。

ベル•ウィングもアシュレイも、やっぱり超一流はカッコいいし魅力的。
見た目は疲れたおばさんと冴えない無精髭のおじさんなんだけど、素敵に見える。
彼らは自分の技術に自信があるけど、負けを認める勇気も持ってる。
そんな人間性が立居振る舞いに現れてるからこそ格好良いんだと思う。

後半はバロットや多くの少女を殺してきたシェルとの対決。
そしてシェルを守るために雇われていたウフコックの前の所有者ボイルドとの最終決戦。
ウフコックの全ての性能を引き出し、勝利するけど、それはウフコック自体に取り返しのつかない深刻なダメージを与える事になる…。
バロットに抱かれ、最後を迎えるウフコック…、で終わり。

バロットは初めて愛されたのだけど、その相手は超兵器であり、そして使う事で死んでしまったと言う残酷な結末。

最愛のウフコックは失ったけど、ドクター•イースター、ベル•ウィングそしてアシュレイと、人生の道標になる人との出会いが、きっとバロットを導いてくれるはず!
にっきい

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