まさ

ひとつの歌のまさのレビュー・感想・評価

ひとつの歌(2011年製作の映画)
3.9
下高井戸シネマの杉田監督特集上映にて鑑賞。上映後には、監督と撮影を担当された飯岡幸子さんが登壇。杉田監督の初長編作である本作。やはり杉田監督独特の空気感は本作にも流れていた。本作も最小限のセリフと劇伴、展開により、こちら側に委ねられている理解を自分なりに巡らせながら、作品世界の深みにのめり込んでいく。本作では、エンディングなど少し種明かし的な演出がなされていように感じた。上映後の杉田氏と飯岡氏のトークもとても楽しかった。監督が運転する車の助手席で撮影するなど、監督と撮影のお二人の絶妙な信頼と関係性が、独特の空気感を放つ本作の映像の素晴らしさにつながっているのだと感じた。ここには到底書けない本作にまつわるエピソードも面白かった。杉田監督作品はこれからも注目していきたい。
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