映画としては面白い。しかも実話に基づいている。しかしそこに至るまでのアメリカの画策や過程を考えると手放しで喜べない。
イラン国民からみたら、ヒドイ茶番にしか見えないだろう。単に盗人の残党にうまく逃げられた話だから。
おとぎ話的なれきし?
自分(イラン)の庭から石油が見つかったら、他所のひと(英米)がオレが掘ってやるからといって押しかけてきて利益のほとんどを掠めとる。それに気がついて、コレは俺のものだと宣言して暫くしたら、家を追い出されてしまい、傀儡政権パーレビが管理しだした。しかも反抗したら拷問に合わせる恐怖政治。
やっとの事でパーレビを追い出したら、彼はしこたま国の財産を持ち出して逃げ、本家の親玉が匿ってしまった。
怒った現地人が傀儡政権の手先(大使館員)を人質にパーレビを送り返せ!と抗議。本家は「人権侵害」だからムリー。おまえらはおかしいと逆ギレ。
一年以上の裏取引の末、人質は全員無事に返してあげた。どっちがほんとうの悪玉なのかは火を見るより明らか。