戦争映画としての、総合力の高さ。
主人公が否応なく戦場のルールに順応させられていく様も、まだ続くの!?が続く絶望感も、画面からじわじわと滲み出してくるようで、とにかく堪える。
それでいて重い・暗い一辺倒ではなくて、この言い方は不適当かもしれないけどすげー面白かった。
誰が誰か見分けづらいとか、人物間の関係性がわかりづらくなりがちなジャンルながら、キャラクターが立っている上、見せ方も上手いのか、まったく混乱することなく観られたし、人がしっかり描けてるからこそ、過去に何があったのかを巡るミステリー要素や、過酷な状況下での不思議な友情・絆など、ドラマ部分が見応えありました。