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高地戦のIPPOのレビュー・感想・評価

高地戦(2011年製作の映画)
4.0
韓国映画連続鑑賞100作目に選びました。

豪華なキャストにシビれます。
リュ・スンリョンにチョ・ジヌンまで出てたとは!

10年以上前に見た「マイ・ブラザー」くらいしか代表作を知らなかったけど、シン・ハギュンって上手な役者さんですね。この作品だと染五郎さんに見えて仕方なかったです…(褒めてます)

シビアな戦争モノかと思っていたら、良い意味で予想と違ってた。
韓国映画らしい、男たちのおふざけ満載で、南VS北というより、ある部隊の内部での絆や苦悩、疑惑と衝突、そして敵の部隊との密かな交流も描かれ、日本の戦争映画とは運び方が異なる面白さでした。
北と南は本来気持ちが通じ合える家族なんじゃないのか!?って言う永遠のメッセージが織り込まれてると解釈出来ました。

コ・ス演じるイケメン中尉はかっこよすぎですが、3年前のひ弱眼鏡男子からキャラ変し過ぎやんか!?何が起きたの?というのと、キム・オクビンは女性なのになぜしれっと男に混ざって要所の軍人となったのか?このポジションは別に女性である必然性ある?という突っ込みが最後まで解消されず…。

一番難しい役どころは、イ・ジェフンかなぁ…見事でしたが、貫禄不足も否めず。戦時下でメンヘラになってしまうのは、よくあった事実らしいのでそんな設定でした。

要は主要人物(しかも皆さんステキな役者なので)が多すぎて、散らかってる感が残念。
シン・ハギュン演じる堅物な主人公と、3年振りに再会したらキャラ変していたコ・ス演じるワイルドリーダーとの衝突にもっとクローズアップした方がシンプルに泣けたなぁ…

ただし、俳優の無駄遣いとは思いません。みなさん素晴らしい存在感です。
これ、歴代韓国映画興行収入トップ80にも入ってないのね…よく出来てるのに…。
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