エル・クランのけんくりのレビュー・感想・評価

アルゼンチンの実際の事件を元にした、
犯罪実録映画。

独裁政権の元、軍に都合の悪い人物を誘拐して身代金を要求することで、特にお咎めなしに生計を立てていた家族の話。
ただしその栄華は続かず、民主化の進行とともに、軍に庇ってもらえなくなり、どんどん窮地に陥っていく。

家族のリーダーである父親は、非常に高圧的かつ強権的で、そのまま独裁者の姿と重なる。その惨めな最期も含めて。

固い結束のもと、家族ぐるみで犯罪を実行する内容は、「パラサイト」とも近いかも。