くまちゃんのお粥

月の輝く夜にのくまちゃんのお粥のネタバレレビュー・内容・結末

月の輝く夜に(1987年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

本当に恋愛細胞が満足するってこういう事!恋愛感覚が恋しくなった時必ず見る映画です。
シェールは元婚約者に先立たれ、諦めにも似た気持ちで付き合っているマザコンの彼にプロポーズされそれを受ける。彼には事情があって疎遠になっているパン職人の弟がいて、彼を結婚式に出席するよう説得してきてくれとお願いされて会いに行き、そこで運命の出会いをする…。
「何であのマザコンの彼の弟がこんな憂いを秘めた手負いの狼なの…?」「何であの兄貴がこんな良い女と結婚できるんだよ!俺の人生って何なんだよ!くそー!」って感じのニコラスケイジの狼の叫びにシェールも気持ちが抑えきれなくなりスパーク!して、存在しないと思っていた恋…。それも想像もできないくらい素敵な恋…。
準備をしながら森羅万象かがやいて見えるシェールに
棘がすべて溶けてしまったような「言葉もないよ。」
流れる優しく切ない時間。人生の黄金期はこの時…。胸が震えます。

シェールのお父さんがコッソリ不倫していたり、痴呆が入った祖父と犬達のエピソードだったりもさりげなく好きです。