もやし

SHAME シェイムのもやしのレビュー・感想・評価

SHAME シェイム(2011年製作の映画)
4.9
性依存症の男の話。

主人公がマイケル・ファスベンダーということで、超絶イケメン。そして大企業に勤めてスマートな日々を送っている。と一見そう見える。
だが会社のトイレで自慰。帰ったらエロ動画で自慰。エロ動画じゃ満足できない日は風俗。

会社の行き来の電車内、会社内、バー等で少しでもエロのセンサーに反応した女性を見ると思わずジーッと見てしまう。
見つめられた女性もあまりの長身清潔イケメンなもんだがら悪い気はせずニコリと笑いかける。
あまりにジーッと見るから段々気味悪がる女性もいれば、性にある程度奔放な人は主人公の席の近くにスッと寄ったりもする。

行きずりのセックスは好きだが、いざ情緒が絡んでくると一気に冷めるタイプ。

主人公の台詞で印象的だったのが、「結婚なんて何でするんだ。結婚する奴の気が知れない。レストランを見てみろ。カップルが一緒にいるのにどちらもスマホを見ている。お互いに飽きているからだ。恋愛なんて無だ。何の意味もない。」


そしてギリギリで成り立っていたスマートな生活も、荒々しいタイプの妹が家に転がり込んできてから徐々に陰りを見せる。

男はちょっとした潔癖性なので、居るだけでストレス。
そしてエロ動画も見れないし家にデリヘルを呼ぶこともできない。
家に男を連れ込んで来たりもするもんだから完全にパニック。
まあ色々あって、兄妹愛が芽生えたのは良かったかな。


色々あったせいで主人公はもはや発狂状態。悲痛の叫びを上げる。俺の人生は何て虚しいんだ。

だが次の日になったらまたエロい服装の女の人をジーと見る。一生変わらない苦悩。辛い人生だなあ…
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