『貪りループ』
ジャケットに惹きつけられて鑑賞。
あ、主演マイケルファスペンダーだったのね!
内容は、男の性癖の話をスプーンでえぐった内容。
この作品で気になったのは、構造への撮り方が見事に物語っていて、その構造にセリフがあるように感じられる。
また、マイケルファスペンダーが演じる役も、あまりセリフがないんだけど、そこがある種のリアルなナマな感じがみしみしと伝わってくる。
なにもセリフないのに、そこにうまれてくる威圧感がなんともいえない。
無言というセリフ。
マイケルファスペンダーの醸し出すジワジワとした技である。
性への依存からぬけだせない。
求めるのは快楽しかない。
満たされない。満たされない。
やっと掴めたとおもったら、また離れていく。なにか。。
それはまるで、アキレスと亀のような関係性で。
ただ、流れる赤い血のレールに乗れたとしても、ぬけだせない、貪るというループ。