かわきよ

バッファロー’66のかわきよのネタバレレビュー・内容・結末

バッファロー’66(1998年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

嘘つきで臆病で愚かで勇敢で、でもやっぱり愚かな最高のラブストーリー。

刑務所から出てきて半ケツでバスを待つファーストカットで、もう既に楽しくなってる自分がいて、それを裏切らない最後まで保たれる高揚感。嗚呼最高

たった1日の物語の中に、2人の心情が揺れ動いていく様が緻密に緩やかに描かれてて天才的な脚本だと思った。しかも起きている事象を詰め込み過ぎてない。本当に1日で完結しちゃいそうな数しか出来事がないのがすごい。
徹底的にビリーに寄り添ったストーリーなのも、主人公大事にしてて感動。物語って感じがしたし、2人の関係性を映し出す画角の構成も秀逸。いつしかビリーを愛おしく感じる自分。ストーリーの思う壺。観る側を沼らせるしっとりさがある。

出会えて感謝。こういう作品との出会いが、やっぱり映画って素晴らしいよねって思わせる。

超絶好き
かわきよ

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