たかすぎ

千年女優のたかすぎのネタバレレビュー・内容・結末

千年女優(2001年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

「約束したのよ 必ず会いに行くって」

女子寄りパプリカ系な奇想天外ラブストーリー

隠居した大女優·千代子のドキュメンタリー制作の為、山奥まで会いにやって来た主人公·立花と部下の井田

一番大切なものを開ける鍵🔑と時折くる地震

「どんな取材なん?なんかストーカーみたい😳」
千代子の半生を立花と井田が見守り撮影する様子は「パプリカ」や「妄想代理人」のようなリアルと虚構が交錯する展開で、どこからが千代子の体験談でどこからが映画作品の想い出話なのか観る側を逐一混乱させるんだけど、その辺のカオスぶりが面白い

「いつから映画の話なん⁉️😳」
井田の一言が合間でこちら側を代弁してくれるのも親切◎

千代子に追われてみたい社長w

馬賊に汽車が襲撃される時代なんだな思ったのもつかの間
「満州はどこいったん?満州は?😳」
ホント、井田がツッコミ入れてくれるの助かる🤗
急激なタイムワープみたく時代も役柄も一変するから、今監督のテイスト知らないと間違いなくハァ?どゆこと⁉️の連続でワケわからない世界観だよね

謎の老婆にたばかられ口にしたあの日の茶
「そは 千年長命茶🍵
これよりそなたは未来永劫 恋の炎に身を焼く定め」
それは千代子の実体験だったのか、それとも夢か妄想か?それともあくまで主演作品の脚本だったか?で楽しむターン

立花の前世は長門守源衛門(ながとのかみげんえもん)?ホンマに?
「いつからやねん❗️😳」
私も井田と同じ気持ち😂😂
井田は偉かったなぁ、常に動じずカメラまわし続けてた
ツッコミいれながらもw

フッと現実に戻ると品のいい老婆とおっさんがソファ座って熱演してた🤣
もしかしたら痴呆老人の妄想に真摯に付き合ってあげてる介護士かもしれない立花
その方がしっくり来そう

戦国時代のあのお姫様は忍者に、忠臣は風来坊に転生してた展開
「クビにしてもらおうかな この会社😟」
井田ホント好き👍️社長のやばさに気づいてきたぞw

幾千年 幾千年、あの人を追い続けても追いつけない絶妙な距離のもどかしさ切なさ
鍵を返したいだけなのに…
そして闇で嗤う老婆の憎たらしさ
いわゆる魔女の類いなのかババアめ倒したいw

あれよあれよで、新撰組の時代に
京都女達の性格の悪さウワァ
どんだけ千代子大好きなんか立花は🤣
ストーカーではあるけれど、無害でとことん一途なあのおっさんを応援したくなってくるくだり
彼もまた彼女を追って追って追いついても追いつく度ちっとも振り向かれないの切なき

やっと彼に再会したもののタイミングが合わないんだ千代子🔑
会えたのに残念だー
「いつか、約束した場所で…」
イケボの山ちゃんはまた次の時代に行っちゃうのかな
新撰組ともやりあったんだ、社長ーーーすげええええ‼️🤣
口笛吹けねえのwww

白馬で駆ければ大正時代へ
また来てるw立花すごい❗️しつこい❗️諦めない不屈の精神‼️千代子の専属SPかな

鍵の君、立花、詠子、傷の男
彼等みたいなのを運命共同体と言うのだろうな

「あの人を裏切るなんて 絶対しない」
人生の経験値高い詠子ねえさんは千代子みたく熱くなれぬのよ

一目逢いたい、鍵の君
空が赤く染まった関東大空襲
「SF映画やろか?」
平和ボケ現代人らしい井田の一言

戦後の瓦礫の荒れ地に描き遺された肖像画

あの老婆はどうしたら倒せるのか😕誰かそっち方面で戦略練った方がよくないか?とも思う

「もしかしたら、あの人が
私の映画を観てくれるかも知れない」

ペーペーの立花回想
映画監督と画家は同じ論の大滝の手口も上手い
あんなキザな台詞吐けないし常に全力投球で悪知恵は働かなかった立花のおっさんグヌヌ🤣

他人と結婚したとて、胸に秘めたる想い人はずっと忘れられない
「小娘みたいな夢見てる年じゃないだろう」
追いかける時の流れが長過ぎて、もう顔も思い出せないあの人

千代子を訪ねてきた、あの傷の男が頭を下げる
大きな真実を持ってきてくれたね✨
「いつか、約束のあの場所で 君に」

北海道まで勢いで行っちゃう千代子の一途さは純粋なのかそれとも異様かは人によるんだろうな
「今だって毎日 あの人を好きになっていくんだもの❗️」
思春期こじらせるとこうなるんだろうな感もしてきたぞぉ、っていう痛々しさもあるホラー染みた展開◎

白馬の王子様いつまでも待ってる受け身と通りすがりの白馬の王子様になってくれそうな人を執拗に追跡するアクティブ、どっちがヤバいか考える時間w

「あの人が待ってるわ‼️」
本当かなぁ?その情報、本当かなぁ?ってゾワゾワしてくる後半の千代子の気力というか、よもや執念なのよこれは

キャンバスに描かれた暗い絵が現実に突き落とすんだ
「私行きます❗️どこまでも逢いに‼️」
どこまでも逢いにエコーが恐怖w😨
そして繋がるラストと序盤の宇宙🚀
宇宙飛行士の仮装のとこが一番病質的で恐怖感じたわ
やっぱこうでなくちゃ監督は、って感じのカオスが拡がってた

老いた自分は見られたくないから追うのを断念した話
あの日の老婆が目の前に映る
お前は私かーー‼️😨加齢あるある❗️
でもね、誰しもがその道通るんですよと己言い聞かせて?そんな自分こそ自分で受け入れないと人間なんかやってらんないんだよ

「あなたはいつでも助けてくださるのね」
気付いてるのにお礼も無しか千代子🙂女優だものね当然だとでも思ってるのよね
彼女には吊り橋効果なるものは無効らしい

いつだって、どんな時の千代子だって必死で危険から守ってきた立花のおっさんみたいな対価とか損得勘定では動いてないタイプが生涯の伴侶に適してるんだと思うわ

立花があの日聞いた真相

「今度はきっと、逢えますね」
ここまでしても伝わらんか、おっさんの純愛が想いが🥲
立花ドンマイしか無かった
しあわせになって欲しいおっさん…来世は自分の人生ちゃんと生きて、向き合ってくれる人と出逢ってて欲しい
それでもまた追っかけてっちゃうんだろうな、お·ひ·め·さ·ま
立花もまた共依存かも知れないね

飛び立つ前のあのしれっとした顔よw
オンナあるある
同性でも好感持てないタイプってあるよねウン😌

ラストがSF全開だったからてっきり「千代子行きまーす‼️」とかついに言い出すんじゃないかと期待したw

天寿と出発うまく合わせた光景が良き🚀
現世死んだとてまた来世があるという希望みたいなものが判ってると、死も怖くない
あと、ラストこそ…井田にこそ一言でツッコミ入れて欲しかったw
たかすぎ

たかすぎ