運命的出会いをした男性を追い求めて旅をした、一人の女優の生涯を描く。
何かを追い求めた人生は、ゴールよりもその道程に何十倍もの価値があるのだと視覚的にみせてくれる作品。
成し遂げたらそこでお終いだけど、目指してる間はずっと夢を見られるよなとどこか納得してしまった。
成し遂げる人生と、追い求める人生、どちらが正解とかは無くて、そこをどう捉えるかはその人の価値観次第なのかなと。
例えば結果を求められる仕事をしてる人がこの作品を観てどう感じるのかとても気になった。
主人公の生き方は、自己陶酔に近いんだけど、好きになった人を追い続けてる自分が好きだなんて言える生き方は不思議と素敵だなと想ってしまった。
あと、自分がその人の夢が醒めるような事実を知ってしまった場合、知らせてあげるのが正しいのか、何も言わずに夢を見させ続けてあげるのが正しいのか（優しさなのか）、これが地味に一番難しいというか、下手したら一生後悔する事柄かもと考えてしまった。
