このレビューはネタバレを含みます
【内容面】
〇公開当時において、幻想世界に現実の人物を介入させるアイデアの斬新さ
〇長い年月を掛けているが一貫して一人の女性の恋模様を描いていることや、主要な登場人物の少なさから話がシンプルで分かりやすい
一方で一種の狂気が見え隠れする面白さも
〇シリアスな場面もあるが、インタビュアー側のキャラクター性（デザインや口調）によって、場が暗くなり過ぎず時にコミカルさもある
【映像面】
〇現実と幻想世界の切り替え、登場人物のフレームインが巧く、劇中で作品を跨いでもちぐはぐさがが感じられない
〇見せ場である走るシーンに適したアニメーターが割り当てられていて、物語としての強度を高めている
今敏監督作品を初めて観ましたが、映像演出の巧みさを感じました。
