コータ

コクリコ坂からのコータのレビュー・感想・評価

コクリコ坂から(2011年製作の映画)
4.5
映画館で『君たちはどう生きるか』を見終えて帰宅後すぐ、金曜ロードショーでのオンエアを思い出して鑑賞。

2人の高校生男女の淡い恋模様と学校のカルチェラタン(サークル棟)存続運動を、1960年代の横浜を舞台に描く。

昭和の街並みと人々、風俗、音楽。堪らなく好きだ!
金曜日の疲れた心にしみる爽やかで優しい映画。

カルチェラタンは、学生の「好き」の集合場所。哲学クラブやら、アマチュア無線クラブやら、自分たちの好きなことに胸をときめかせる秘密基地の集合住宅。

ジブリ映画は、ファンタジー路線は宮崎駿、リアル路線はそれ以外の監督、という割り当てかたで間違いありませんね。宮崎駿監督作と高畑勲監督作を除けば、あの有名な『耳をすませば』に勝るとも劣らない傑作だと思います。


手嶌葵さんの歌声が本当に素敵!彼女が歌唱した3曲のうち、特にお気に入りなのが『夜明け〜朝ごはんの歌』。冒頭にかかるこの爽やかで可愛らしい曲に惹かれて、そのまま鑑賞することを決めました。彼女の歌唱が、この映画のかなり大きな部分を支えていたと思います。

調べたら、音楽担当はいつもの久石譲さんではなく、武部聡志さんなんですね。気付かなかった‥
最後にかかる『さよならの夏〜コクリコ坂から〜』なんかは、公開時もよく聴いた覚えのある曲ですし、印象に残るトラックが他にいくつもありました。

『君たちはどう生きるか』を観てきたばかりで、いま最高にジブリ愛が高まっている状態なので、配点は高めにしました。

きょうは夕方に映画館で、夜は自宅で映画鑑賞。2本とも良い映画でしたね。良い一週間の締めくくりを提供してくれました。最高の気分で眠りにつけます。
コータ

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