このレビューはネタバレを含みます
『SUNNY』
難病もので友情がテーマのベタベタなエンタメ映画でありながら笑えて感動出来る傑作。
確かに倫理的にアレな所やご都合主義的な部分、話の繋がりが「？」ってなる部分があるけど、そんなことはどうでもよくて「SUNNY」のメンバーに何度でも会いたくなるこの映画はそれだけで価値がある。
どのキャラも個性的だけど、やはり学生時代のハ・チュナはあらゆる意味で無敵感があって堪らない。
ノリノリのダンスシーンは全てが最高！特にラストのダンスはリトル・ミス・サンシャイン以来の号泣必至のダンスシーンだった。
カメラがぐるーっと周りワンカット風に現在から過去へと時代が移行するシーンや現在と過去がある一点で再会するシーンは映画的としか言い様のない素晴らしいものだった。
ノスタルジーで絶賛してる方がいるのはかまわないけど、正直ノスタルジーに浸るような腑抜けた映画ではないと思う。確かにこの映画は過去を輝かしいものとして描いてはいるが、過去と現在では誰しも色々変化がある。その上で過去の清算を描いている。そして「SUNNY」が集えばいつだってあの頃の様な輝きをとり戻せるんだ！というあくまでも今を生きるという話だと捉えています。
