記録。
無い才能と根拠の無い自己への特別視。これは音楽を志す若者たちが、現実を叩きつけられ、打ちひしがれる物語。

なんとなく邦画っぽい、何が言いたいのかよく分からないくらい声の小さい主張を漂わす韓国映画。けして長尺ではないけど、この内容なら30分未満の短編でも充分成立しそう。というかそっちのが良さそう。

あとやっぱり大きなマイナス要因なのは主人公スヨンの破綻した性格。
何を拗らせたのか知らないが、長時間ウンザリする程クズっぷりを印象づけられた後に彼女の涙を見せられてもねぇ。

まぁもし彼女が真っ当なキャラクターとして描かれてたとしたら、何のインパクトも味も無い空気のような作品になっちゃうような気もするので難しいところ。
いや、本作が味のある作品かというとそうは思ってないけどね。

本当に主人公に腹が立つのか？
立ちそうなら女を男に置き換えてみようと思た
やりたい放題で夢を追いかけるのが男なら
やんちゃ坊主とか褒められるのに
女なら自分勝手なんか？
やりたくないことを頑張ったとて
今の世代は楽にならない
それを本能で分かってるからもがいてる
折り合いつけて死んだように生きるか
夢を追い続けるか
ブスだの体がいいだのクズ発言の男に腹は立った
我々は他人に良い人と言われる為に生きてる訳ではない
90年も生きるのなら20代でもがくのもありなのでは？という映画だった

• #フェミニズム

理想と現実のギャップに苦しむ様子が痛々しいほど伝わってくるのが分からなくもなくて最後まで見た。
逆に頑張ろうと思った。