しばいぬたろう

チャーリーとチョコレート工場のしばいぬたろうのネタバレレビュー・内容・結末

2.0

このレビューはネタバレを含みます

『チャーリーとチョコレート工場』('05)
Charlie and the Chocolate Factory / アメリカ合衆国、イギリス / 英語

原作は1964年ロアルド・ダールによる小説『チョコレート工場の秘密』。
原作の雰囲気や展開をそのまま映画にしたように思われる。


ウィリー・ウォンカが経営する巨大チョコレート工場の地元に暮らす少年チャーリーは極貧一家の一人息子。
ある日ウィリー・ウォンカが、ウォンカチョコレートの中に忍ばせた金のチケットを手にした5人を、自身のチョコレート工場へ招待するという。
チャーリーは誕生日にチョコレートを買ってもらうのだが、そこには金のチケットは入っていなかった。
しかし、町で拾ったお金でチョコレートを買ったところ、そこには金のチケットが。
同伴者におじいちゃんを連れて、チャーリーはチョコレート工場へと招待されることになる。


世界観をかなり作りこんでいるのはわかるのだが、あまり原作に関心のない人には騒がしいだけの作品になってしまうかもしれない。
主人公チャーリーには、当時の天才子役フレディ・ハイモアがキャスティングされる。
今でも失われない彼の素直な瞳が、チャーリーに合っている。
チャーリーの母親には万能女優ヘレナ・ボナム=カーター、ウィリー・ウォンカにはジョニー・デップ。
意味不明なキャラクターであるウィリー・ウォンカには、ジム・キャリーの方が合っていそうだと思ったが、彼だと子役をくってしまい、自分一人の映画にしてしまう危険性がある。
そう考えると確かにジョニー・デップが丁度良かったのかもしれない。

子供向けであるため、大人からするとあっさりした物語に感じるし、後継者選びでシンデレラ展開を感じることができない。
逆に子供が鑑賞すると、工場の仕掛けやウンパルンパにトラウマを抱えてしまうやも。

最初のチケットを手に入れて家族会議する展開までは面白かったですが、その後のファンタジー工場見学ツアーは個人的には微妙でした。
ティム・バートンらしい世界観だったので、彼の作品が好きな方は楽しめると思います。
しばいぬたろう

しばいぬたろう