あんときの井上

バイオレンス・レイクのあんときの井上のレビュー・感想・評価

バイオレンス・レイク(2008年製作の映画)
3.5
カップルがクソガキどもに56される胸糞映画。

数日前、地元の駅でこういう輩の前を横切った際、目線を下にやり頭の中で「どうか絡まれませんように」と祈りながら歩いてたのを思い出しました。

不幸にも作中のカップルは絡まれてしまい、森の中で命からがら逃げ切ることが果たしてできるのか?が本作の推進力になっております(とはいえ救いはないです)。

ただ、カップルにも落ち度はあります。変なヤツがいるのならすぐ場所を移動すれば良いことなのに、意地になって湖の側に居座ったのは悪手だったと思います。

本作の美点はクソガキの人物造形です。とりわけ、自らの男性器を露出してカップルを煽る仕草はバチクソムカつきましたから笑。

実はもしかしたら、主人公はクソガキの方なのかもしれませんね。というのは、そのクソガキのクローズアップで映画は終わるからです。この一件で罰を受けずに済むことで、悪いラーニングをした結果、バチクソガキに進化した子供の悪い成長譚に思えてなりません。

だとしたら、カップルの落ち度は、最初から逃げなかったことではなく、悪いことをしたら必ず報いがあることをしっかりとクソガキにわからせてやるべきだった。だからこそ、カップルには逃げ切った先で警察に連絡して欲しかった(とはいえ大分頑張ってました)。

数日前の俺、聞いてるか?目線を下げるな!
前を向いて、胸張って歩け!!
あんときの井上

あんときの井上