Toineの感想文

恐怖の火あぶりのToineの感想文のレビュー・感想・評価

恐怖の火あぶり(1979年製作の映画)
3.7
【シリアルキラーのこじらせ劇場】
マザコンのドニーさんは幼少期にヒステリックな母親から火で炙られる"しつけ"を受けていた為、炎が罪を浄化してくれるアイテムだと思い込み大人になります。

母からの激しい虐待のせいで発病した幻聴幻覚に導かれるまま女性に浄化を施して行くドニー青年。
大火力で被害者が良い感じにこんがり焼き上がっております。

シリアルキラーものでがっつり防護服を着用している絵面は珍しくて斬新だなあと思いました。
予算の関係か2人目の被害者のファイヤー場面が省略されていたのには笑いましたw

実在のシリアルキラー(エドワード・ゲイン辺りだと思われます)や「サイコ(1960)」のノーマン・ベイツ氏の要素を取り入れた描写があり面白かったです。

ラストの幻覚と、負の連鎖という胸クソで幕をおろす締めくくり方が凄く好みでした。