ゾンビ映画のパロディネタやふんだんに盛り込まれたギャグが満載のコメディ映画。
緊張感もなければ、ゾンビの怖さもまったくない。
だけど、それがいい。
コメディ路線に振り切ったことで、ツッコミどころのある脚本も、コメディとして観れば全然気にならないし、
“恐ろしいゾンビに逃げ惑う人々”
ではなく、
“どうやって面白くゾンビを倒せるか”
に焦点を当ててたから、コミカルな演出が作品に活かされてた。
くだらないB級映画をここまで面白くできるとは。
さすがエドガー・ライト。
アカデミー賞に選ばれるような素晴らしい映画ではまったくないけれど、エドガー・ライトのコミカルな世界観に浸りたい人にオススメしたい作品。
あと、本作にゾンビ映画としてのダメ出しをしてる人がいるけど、正直ジャンルとしての趣旨や意図を汲み取れてなさすぎて笑えてくる。
緊張感がないだの、ゾンビが弱すぎるだの、傑作「ベイビードライバー」を作り上げたエドガー・ライトが、浅はかな考えでゾンビコメディに手を出してるわけないでしょ。
B級コメディやB級ホラーによくありがちなバカで笑ってツッコミ入れたくなるようなツッコミどころ全部引っくるめて、
面白おかしくパロディにしてるんだから。
本格的なゾンビ映画が観たいのなら、ロメロのゾンビを観た方がいい。
ストーリー ★★★☆☆
キャラクター ★★★☆☆
演技 ★★★☆☆
映像 ★★★☆☆
演出 ★★★★☆
音楽 ★★★★☆