いとこ同士の友情を描いたクライム物なのだが、ここまで魅力の無いキャラというのも珍しく、ストレスの溜まる作品。
原作未読ながら原作者が脚本を書いていることからも、原作でも魅力ない描き方だろうと想像は出来る。
そして演じた2人がキャラと同程度に魅力が無い。ミッキーはイイ男ぶってカッコつけてるのが鼻につくし、エリックのピーキーなオーバーアクトは演技力の無さを誤魔化しているようにしか見えない。
ストーリーもまったく盛り上がらず、ボスに洗剤飲ませて逃げるって言うしょぼいラストは最低の部類に入る。
見所は短い出演だったが迫力ある演技を見せてアカデミー助演女優賞にノミネートされたジェラルディン・ペイジと、プリスを彷彿とさせるぴっちりレオタードのダリル・ハンナ。それとセンスの良いデイヴ・グルーシンの音楽ぐらいだ。
実は、最初はキャスティングにロバート・デ・ニーロとアル・パチーノが決まっていたそうだ。勿論デ・ニーロがチャーリー、アルがポーリー。
この二人だったらまったく作品の質が変わっていただろう。残念・・・・
ストレートにつまらない作品なので、デ・ニーロとアルに脳内変換して観るとちょっとは楽しめるかもしれない。