リアルタイムでウルトラマンを見ていた世代は涙して観ることが出来る素晴らしい作品。
ただ、今の世代やウルトラマンを知らない人にはピンとこない作品であることも確かだ。
超個人的にはドストライクでもう感動の嵐の連続だった。オープニングのウルトラQの音楽からテンションは上がりっぱなし。
今作はウルトラマンリブートと言うより、ウルトラマンと言う材料を使い庵野の世界を描いているものだし、それも、他の作品のようにシリアスに突き詰めたのではなく、まるで怪獣のおもちゃを使って遊んでいるように自由に作られていて、これがまた同世代にはぐっとくるものがある。
ただ、贅沢を言わせてもらえれば、まずウルトラマンの質感がもっと「ぬめ」っとした金属感が欲しかったし、怪獣たちもちょっと成田のオリジナルや、TVでの映像を意識し過ぎていたのが残念。
政府などの動きは意識して温くしているそうで、これはアリだろう。
勿論ウルトラマンのデザインは見事の一言だ。美しい。
科特隊の設定やキャラもいかにも庵野で楽しめる。
毎週日曜日の放送を心待ちにして、月曜日には学校でその話題で盛り上がるってのを経験した人は、絶対楽しめる作品。
超個人的思い入れもあり高得点とさせていただく。
余談。
ラスト、TVシリーズと同じ感じに終わってくれたのは感動だが、できればあの一言が欲しかったなぁ・・・・
ハヤタが
「あれ、赤い球に当たって墜落して・・・・」
と、ウルトラマンであった時の記憶を無くしている台詞がある。
今作でもこれを入れてほしかったなぁ
「あれ、子供を助けて・・・・・」
って感じ。笑