視覚効果賞を取っただけのことはあり、大迫力の映像を満喫でき、またゴジラシリーズとしても素晴らしい出来の作品。
シリーズの歩みを考えれば、シンの後にそれ以上のヒットを飛ばし、新しいアイディアで新境地を切り開いたのは称賛に値する。
でも、ここは心を鬼にして言わせてもらうと、キャラクターとキャスティング、そして芝居が実に残念。
陰のある主人公はアリなのだが、演技力がまったく追いついていない。
そして船乗りの秋津と水島があまりにステレオタイプだし、演じた二人のオーバーアクトにはげんなりする。
ドラマ部分はよく練られてはいたのだが、実は生きてましたはやりすぎだし、エンディングの再生場面もあり来たり。
ドラマとしてはあの名作の一作目を超えることはできなかった。
そしてシリアスな内容のわりに、ＳＦ的考察が雑だし、社会の動きもミニマムをとらえていて、これに関してはシンを抜くことはできなかった。
個人的に一番残念なのが主役であるゴジラのデザインと動き。
デザインは完全にシンの竹谷の勝ち。動きがダイナミックすぎるのと人間臭いのもマイナス。
などと文句を言っているが、素晴らしい出来であることは変わりないのでゴジラファン以外の人にも見てほしい作品。
ゴジラシリーズの今後にも期待が持てそうだ。
余談。
超個人的意見だけど、シリーズの名作ベスト3は・・・・
１位 一作目ゴジラ
２位 シンゴジラ
３位 ゴジラ－1.0
かな。
