tristana

悪の華/パッショネイトのtristanaのレビュー・感想・評価

悪の華/パッショネイト(1983年製作の映画)
5.0
手に負えないチンピラのスカムバッグ、まだまだあどけない麗しエリックロバーツとシナトラ流してスーツでキメきったミッキーローク、いとこなんだけどほんとの兄弟かそれ以上に仲良しの二人を存分に眺める至福の時間。常に危ないヤマを持ち込んでくるいとこのせいでミッキーロークがまともに見えるけど意志薄弱で流されっぱなし、レストランのマネージャーもエリックロバーツが伝票ごまかしてクビに。こういう人の口癖「来週には金が入る」だけど生活はほぼエアロビのインストラクターでちゃんと働いてるダリルハンナのヒモ。どうせろくな仕事じゃないってわかっていながら公園のラジカセDJでダンス、送り出すダリルハンナ。二人の部屋にはサンドバッグにピアノに自転車に。外に出ればチャイナタウンで春巻の屋台、肉屋とパン屋で買い込んで公園でひと月分ぐらいのハム鷲掴みに一気にバゲットに挟んで齧るエリックロバーツ。このへんを牛耳るバートヤングが食べてるのはイカ?レッカー移動が趣味の警官には馬用の下剤を。叔父さんはトニームサンテ、バートヤングと繋がってる刑事エメットウォルシュを一喝するジェラルディンペイジ。深刻になりそうでならない雰囲気。二人が生まれ育った通りを遠ざかっていく背中、またシナトラをバックにカメラはせり上がってエンドクレジット。
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