神戸

キャタピラーの神戸のレビュー・感想・評価

キャタピラー(2010年製作の映画)
1.5
期待して見たのに期待外れでした。

監督の言いたいことは分かる。軍神と崇め奉っている者に、崇め奉るほどの値打ちがあるのか。騙され踊らせられ戦争にかり出されているだけじゃないのか。しばしば映る昭和天皇の御影もその意味でしょう。

ただ違和感を感じるのは、日中戦争で出兵した日本兵が中国人女性を強姦、放火した場合、必ず軍法会議にかけられ処罰される。軍神として帰国することはない。
内地に戻ってからでも、村の人も口では軍神と煽てるかも知れないが、内心、陰口では「あんな体で帰って来て、バカだね」「早く殺してしまえばいいのに」中国大陸での悪行が噂されるのが現実。

戦争、社会を映しているように見えて映しきれていない。アナログな反戦映画でしかなかった。
神戸

神戸