神戸

KCIA 南山の部長たちの神戸のレビュー・感想・評価

KCIA 南山の部長たち(2018年製作の映画)
4.0
本作は映画としては面白い。ただ本作は史実をベースとしたフィクションだ。韓国映画の歴史物は史実をベースとしたファクションが多い。そこには製作者のイデオロギー、ナショナリズムの高揚が多分に含まれている。

さて本作も同様の作品である。
朴正煕を暗殺した主人公、金載圭を軍事独裁政権をやめさせ民主化を求める正義感溢れる人物に描いている。対し、クーデターを起こし軍事独裁政権を敷いた朴正煕大統領・全斗煥大統領を悪人に描いている。
これは韓国左派のイデオロギーそのものである。韓国映画人には文在寅支持の左派思想が多いときく。本作の制作・公開年も文在寅政権時代である。文在寅政権時代には、韓国左派イデオロギーに満ちたナショナリズム高揚の映画が数作制作された。
韓国映画は、こういう韓国の政治的背景も踏まえてながら見る必要がある。
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