スローモーション男

ニッポン無責任時代のスローモーション男のレビュー・感想・評価

ニッポン無責任時代(1962年製作の映画)
4.0
 元気がないので、元気な映画を!

 植木等、クレージーキャッツの主演映画

高度経済成長のなかで、無職の男がある会社で社長にごますりして出世していく気分爽快ムービー!
ストーリーは単純明快です。楽しいし、クレージーキャッツの魅力が全開!
植木等のほか、ハナ肇、谷啓なども面白い!

 こんな映画、今では作ることができないでしょう。女性に失礼なシーンとか上司をバカにしてるシーンがあるというからではなく、セクハラパワハラに打ち勝つぐらいの能天気で無責任なテイストの映画は作れないから。

 もう、今の日本はみんな暗くなってしまった…。ハナ肇が「今の日本はダメだ…。」というが現在の日本を見たらどうなるのか?
遅刻できない…ストライキも起こせない…接待もできない…歌うことも踊ることも…。
 そして主人公の平均(たいらひとし)みたいな人も大目には見てくれない。もう笑うことすら禁じられているようです…。

植木等の「サラリーマンは~気楽な稼業と言うもんで~🎶」にはなれないのだろうかと考えてしまいました。
そのくらい元気な映画なんです。
日本は東京オリンピックにまっしぐらなこの時代、ものすごい希望を持ってたんですね!!!

今、これリメイクしたら不謹慎だ!とか言われて炎上するのかな?
そんな時代になっちゃったよ…。

ふざけやがって!ふざけやがって!ふざけやがって!