「過去は未来の答えじゃない」
アメリカの田舎でキツめの絶望感に包まれながら……
アマプラサーフィン中、2000年代でリヴ・タイラーの名前が見えたので鑑賞
ただコピーしたような05年とは思えない粗い画質と字幕がすごい懐かしい
そしてその粗さがこの作品にマッチしてる、白く靄のかかったリヴ・タイラーの美しいことよ
存分に2000年代の雰囲気を楽しめました
そして内容もすごく良かったです、監督スティーブ・ブシェミだったのね…
確かに彼の顔が浮かんでくるような不思議な雰囲気
1週間でも無職を味わった人なら分かるであろうあの絶望感がきつい
自分がいるだけで家族の雰囲気が悪くなる感じ
その虚しさや悔しさは家族、特に一番優しい母親へ
確かにいつまでも赤ちゃん扱いする過保護な感じは否めないが、彼女だって辛いことは多い中必死に隠して愛してくれているのだ
どうしようもなさとケイシー・アフレックのアンニュイなオーラが互いを高めてる
ケイシーの世界観、暗く引きずり込まれるとリヴ・タイラーとのロマンスもひねくれて見える
誰かれ構わず優しさを振りまく、自分に構ってるのだって可哀想だからだと
ただそんなディプレッスドな中でも感じる優しさ、手を差し伸べるというよりただ寄り添うような(これがスティーブ・ブシェミ感?!)
負け試合なのに何故戦う?分からない!それでも!!
最後の最後で見えたオレンジの光で少し心を救われる
何度も言うようだけどこれはお気に入りの言葉になりそう
「過去は未来の答えじゃない」