Toineの感想文

アリス・スウィート・アリスのToineの感想文のレビュー・感想・評価

4.3
【視覚を刺激するカルト映画】
子供を主役にしている効果かドタバタコメディ要素のお陰かスラッシュサスペンスなのに重苦しくない、非常にポップで観やすい作品でした。

黄色いレインコートや、チープな造りの道化師のようなお面、場面によって表情が変わる人形、秘密を抱えた不気味な少女、キリスト教を皮肉る場面。
こういったモチーフから監督の思想やフェティシズムが垣間見えます。

調べてみましたら劇中で頻出する黄色いレインコートは「赤い影(1973)」に出てくる赤いレインコートをオマージュしているとの事でした。
ずっと観たいと思っていた「赤い影」がますます観たくなりました!
近々鑑賞しようと思います。

結局アリスは最後に覚醒したのか、元々邪悪だったのか?
どっちにせよあちらの道に進んで成長して行くのね。
含みを持たせて終わる物語のラストも大変好みでございました。