どの女の顔も表情が何とも言えない背脂たっぷりの胃もたれしそうな濃厚家系ラーメン、もう二度と食べないと心に決めても１ヶ月後に再び食べてしまう恐怖。
それに引き換え男たちの表情は丼の底が見えるような透き通ったスープの塩ラーメン、男女の表情のコントラストは対照的で不気味な怪しさを増幅させる。
この作品が映画デビューとなる〝ブルック・シールズ〟の無邪気で微笑ましい笑顔が一服の清涼剤になる…が、しかし…。
1970年代から80年代を黄金期とし多く製作された此のジャンルもピンキリではあるが、久々に観ると安っぽさは否めないが低予算でも工夫を凝らせば其れなりに面白い映画は作れる。
ヒッチコックのサスペンスを暑苦しく下品にしたようなスラッシャー・ムービー、このジャンルは続けては観たくはないが癖になる味わいを醸し出し気楽に楽しめる..★,
