役人ウィンスロップ(レイ・ボルジャー)はパリ芸術祭の招待状を誤ってコーラスガールのエセル(ドリス・デイ)に送り、パリへの船旅の中で2人は恋に落ちる。しかし、ウィンスロップには婚約者がいて、煮え切らない態度の彼にエセルはウンザリし、ある作戦をたてる。
「二人でお茶を」「カラミティ・ジェーン」に続いて、デイヴィッド・バトラー監督とドリス・デイがコンビを組んだミュージカルコメディ。
ストーリーは凡庸というかくだらないし、優柔不断なウィンスロップに魅力がなさ過ぎだ。
演じるレイ・ボルジャーは「オズの魔法使」の案山子男で有名だけど、「ハーヴェイ・ガールズ」に続いて見事な芸達者ぶりを見せるところはさすが。
なんとも、もどかしい90分の中で魅力を放つのは、やっぱりドリス・デイ。
“dynamite” というニックネームどおりの大暴れで、元気いっぱい溌溂な彼女を見ているだけで元気が出る。特に厨房でのダンスと歌は最高だった。あの歌声は唯一無二!