発掘良品で「メリーゴーランド」を初鑑賞した。
私にとって鉄板設定である父と息子の物語だったにもかかわらず、いまひとつ…
それでも息子が入院してからラストのメリーゴーランドのシーンは号泣で締めくくり、レンタル代金の元は十二分にとれた。

そしてメリーゴーランド繋がりで本作を思い出す。

単にDVD化されていないだけの、キャラダインが監督として(主演でもある)苦節10年の月日をかけて作り上げたド傑作です！
ダースペーターさんのダグでいうなら、【死ぬまでには必ず観るべし
】クラスの作品。

とある町に流れ着いたベトナム帰還兵とボロボロに朽ち果てて誰からも見向きもされないメリーゴーランドとの関係がこれ以上ないくらいにドンピシャ。
そしてこの帰還兵、あらゆる横やりにも屈せずにこのメリーゴーランドをひたすら修復していくのです。
傷付いてしまった自らの心を自らの手で優しく介抱するかのように…
彼とメリーゴーランドの行く末はいかに…

男性にお薦め★
どこかで上映・放送、いつDVD化されるかもしれないので、いつものようにタイトルだけはチェックしておいてください♪

押し入れ探険にて発見済なのですが、ただいま近所のおばあちゃまにビデオデッキ貸し出し中のため、もっか再鑑賞はお預けちんちん中なのです(*_*)

元グリンベレーのデヴィッド・キャラダインが、放浪の末たどり着いた田舎町で、錆びついたメリーゴーランドを黙々と再生する話…ってもう絶対面白いやつ。撮影は最高だし、近所のサセ子役のバーバラ・ハーシーも「明日に処刑を…」に負けないくらい良い。闘鶏シーンあってやったーと思っていたら、キャラダイン対闘犬まである。監督もキャラダイン。なにこのセンス。

ベトナム帰還兵のハナシ。

燃えよカンフーのあの地味なノリ。

中西部地方の持つ、うっすらとした闇。

放浪生活の中、寂れた街の打ち捨てられたメリーゴーランドを修復し始める帰還兵。　　

ナチュラルな悪意と、他にすべが無い善意。

彼の善意は身を結ぶが、彼自身が受け容れられた訳ではない。

彼は決して、街に溶け込む事は無いし、
街もよそ者を受け容れる事は無い。

デビット・キャラダイン自己監督作。

コレを撮ってしまうのは、スゴイと言わざるを得ない。


DVD国内盤希望。切望。